自転車で移動してたら、ルール知らない人ばっかりだった

生活

自転車は、私たちの日常生活に欠かせない移動手段の一つです。特に通勤や通学、買い物に利用する人が多く、自動車に比べて環境負荷が少ないため、近年ではさらにその人気が高まっています。しかしながら、手軽な乗り物である一方で、自転車は交通ルールを守らなければ事故のリスクが高まることも事実です。実際に、日本国内での自転車事故は年々増加傾向にあり、多くの人が怪我をしたり、命を落とすケースも少なくありません。

本記事では、自転車の基本的な交通ルールと、現在の日本における自転車事故の実態について詳しく解説します。

自転車に関する交通ルール

1. 車道走行の原則

日本の道路交通法において、自転車は「軽車両」として扱われています。そのため、基本的には車道の左側を走行しなければなりません。歩道を走行することが許されるのは、次の条件を満たす場合に限られます。

        •       歩道に「自転車通行可」の標識がある場合
        •       13歳未満の子供、70歳以上の高齢者、もしくは身体に障害がある人が運転している場合
        •       車道の通行が危険と判断される場合

このルールを守ることで、車両との接触事故を未然に防ぎ、安全な走行が確保されます。

2. 左側通行の徹底

自転車は左側通行をしなければならないということ知らない人が多いので、逆走はすごく多いです。私の場合前から逆走してくるとは思わず走っていのでびっくりします。特に多い時間帯が通勤時間と帰宅時間です。逆走は5万円以下の罰金です。

3. スマホを見ながら運転

これもかなり多くて、相手側からするとめちゃくちゃ怖いです。前を見てないから衝突するんじゃないかと思います。スマホを使いたいのなら一旦自転車を止めて操作すればいいんですけど、その考えがないからなのか、ながらスマホは多いです。

4. 夜間走行時のライト点灯

夜間に自転車に乗る場合、前照灯(ライト)を必ず点灯する必要があります。これにより、自動車や他の自転車から視認されやすくなり、事故を防ぐことができます。また、反射材を装着することで、さらなる安全性が確保されます。

5. ヘルメットの着用推奨

自転車はヘルメット着用が努力義務とされています。街中で自転車に乗っている警察官を見ると全員が着用しています。理由としては自転車事故64.9%が頭部に致命傷を負っているからです。2024年では着用率が全国平均で17%で一番高い県が愛媛県です。

. 信号遵守と一時停止

自転車も信号を守ることが義務付けられています。赤信号を無視したり、一時停止を怠ると重大な事故を引き起こす可能性があります。特に交差点では、自転車と自動車の接触事故が多発しているため、しっかりと安全確認を行うことが重要です。

イヤホンを付けながら運転をする

ワイヤレスイヤホンの普及に伴って、最近はつけている人がかなり多いです。これの何が危険かというと運転中の音がイヤホンによって遮断されるので、車の音が聞こえず事故の原因となってしまいます。どうしても音楽を聴きたいという人には骨伝導イヤホンをお勧めします。価格も1万円以下でamazonで販売されているので、購入したほうが良いです。

自転車事故の増加

近年、日本では自転車の利用が増加し、それに伴って自転車関連の事故も増加しています。警察庁の統計によると、2022年には全国で69,985件の自転車死傷事故が発生しており、前年に比べて291件増加しています。この増加は2年連続であり、新型コロナウイルスの影響で自転車を使う人が増えたことが一因とされています  。

自転車事故の特徴

自転車事故の約75%は、他の車両(自動車やオートバイなど)との接触によるものです。特に、都市部では自動車と自転車が同じ道路を共有する機会が多く、車道を走行する際の安全確認が不十分な場合に事故が発生します。また、自転車相互の事故も無視できない数が報告されており、狭い道や歩道上での事故が増えています。

死亡事故の傾向

2022年には、自転車乗用中に死亡した人が132人に上り、約4分の3が自動車との衝突によるものでした。死亡者の60%以上が頭部を損傷しており、ヘルメットを着用していない人の致死率は着用している人の2.6倍に達しています 。ヘルメットの着用が事故の際の生死を分ける重要な要素となっています。

年齢別の事故状況

自転車事故は特に若者と高齢者の間で多発しています。特に通学中の小学生、中学生、高校生が事故に巻き込まれるケースが多く、警察庁のデータによれば、事故の多発時期は6月です。4月に新学期が始まり、自転車通学を始めた生徒たちが、慣れてきた頃に油断し、事故を引き起こすことが多いとされています 。

一方、65歳以上の高齢者も、自転車事故の死傷者の約4割を占めており、加齢による判断力や反射神経の低下が事故の要因となっています。

自転車事故を防ぐための対策

1. 自動車ドライバーへの教育

自転車は道路上で原付と同じ扱いになり、信号は車と同じ指示にしたがいますが車を運転している人がルールを知らないことがあります。昔あったことですが、自転車で信号が青になり進もうとするとクラクションを鳴らされてた経験があります。交通ルール上は問題ないですが、ドライバーが知識がないと事故につながってしまいます。

2. 自転車専用レーンの整備

都市部では、自転車専用レーンの整備が進められており、車道を走る際の安全性が向上しています。しかし、まだ整備が不十分な地域も多く、さらなるインフラ整備が必要です。

3. ヘルメット着用

ヘルメットの着用を推奨するだけでなく、法的な義務化を検討する動きもあります。特に高齢者や子供に対しては、ヘルメット着用が死亡リスクを大幅に減少させるため、より積極的な普及が求められます。

まとめ

自転車は便利でエコな交通手段ですが、交通ルールを守らないと重大な事故につながるリスクが高まります。自転車事故の発生件数が増加している現状を踏まえ、私たち一人ひとりがルールをしっかりと守り、安全運転を心がけることが重要です。また、インフラの整備や安全教育の強化など、社会全体で事故を減らす取り組みを進めることが求められています。

自転車に関する道路交通法の改正について 警視庁

「愛媛県自転車の安全な利用の促進に関する条例」について – 愛媛県庁公式ホームページ

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